FT-1100 series(FT-1100・FT-1100db)

 測定取得情報

FT-1100シリーズによる測定で得られる生体情報

本体内蔵のサーマルプリンターで、測定結果を専用のロール紙にプリントアウトすることができます。
また、専用の外付けプリンターを利用すると、測定結果の詳細を見やすいA4サイズのカラープリントでお客様にお渡しできます。

専用外付けプリンターからのプリントアウト

本体内蔵プリンターからのプリントアウト


血行動態をトレースする

コロトコフサウンドグラフ (KSG:Korotkoff SoundGraph)

血圧測定において、腕帯の空気を排気していくと、トントンという動脈音(コロトコフ音)が聞こえ始めます。初めて聞こえたときの音が最高血圧(収縮期血圧)です。
だんだんと空気を抜いていくと、ザッザッと大きく濁った音に変わり、それから再び澄んだ強い音に変わります。やがて小さくこもった音になり消失します。最後の音が最低血圧(拡張期血圧)です。

KSGとは、このようなコロトコフ音の変化を記録・グラフ化したもので、心臓や血管の状態により異なった変化を示します。
FT-1100シリーズではこれらを判定することにより、動脈の弾力性や心臓の負担度、末梢血管抵抗の指標など、血流パターンの傾向をつかむことができます。

KSGの簡単な見方

KSGは、血圧測定時のコロトコフ音を発生から消失まで1音ずつ記録し、それぞれの音の大きさを線の長さで表現したものです。同じ血圧値でもKSGの大きさや形状は様々です。
一般的には、血流量(循環量)が多いほどKSGは大きくなり、少ないほど小さくなる傾向にあります。

つまり、KSGが大きすぎる場合は血流量(循環量)過剰で血管に負担がかかっていることが考えられ、KSGが小さすぎる場合は、心臓のポンプ力の低下や貧血等が考えられます。
このように、血圧値だけでなくKSGの面積や形状などから血行動態に関する情報を得ることで、お客様により適した健康アドバイスが可能になります。

KSGのパターン分類表