nico(PS-501)

 測定項目

充実の測定項目

本製品では、非観血式血圧測定法として、リバロッチ・コロトコフ音法を用いています。
測定中の動脈音を信号処理することにより、血圧値や脈拍数のほか、下記の項目を記録します。
片腕測定だけでなく、両腕で同時に測定することができますので、測定データを各々比較し、血行動態の傾向をより詳しく把握することができます。

nico(PS-501)測定

平均血圧

心臓の駆出により生じる血管の圧変動の平均値。
健常者においては平均血圧とスワン第3点は近似値を示します。

脈圧

脈圧の増加は末梢血管抵抗の減弱や循環血液量の増加、動脈弾力性の低下などでみられます。


TP-KS

脈波の立ち上がりからコロトコフ音発生までの最大時間。動脈硬化の指標となり得ます。


末梢血管神経

末梢血管を血液が通過するときに受ける抵抗力。
この抵抗の増大は左心室からの血液の駆出時にかかる負担の増大を意味します。
体重入力を行った上で測定すると、より身体に応じた結果が出ます。


心負荷指数

高値であることは心筋の酸素消費量が増加していること、すなわち心負荷の増大を意味し、低値であることは心負荷の軽減を意味します。
心負荷軽減のためには適切な血圧を維持し、心筋の酸素消費量を高めないようにする必要があります。


KSG面積

標準的なスワン型の面積を100とした場合の面積比率を示します。

BMR

生命維持に必要な最小限度の動作(心拍動・呼吸・体温保持等)に要するエネルギーの代謝率。


心拍出量

心臓から1分間に送り出される血液量。

1回排出量

心臓が1回に送り出す血液量。


心係数

体の大きさに影響されずに心臓が動いた結果を示します。

体表面積

入力された身長・体重により算出されます。


動脈音図

KSGは測定中の動脈音(コロトコフ音)の変化を示したもので、心機能・血管壁の性状により異なった変化の仕方を示します。
これらを判定することにより、心拍出量の指標や動脈壁の伸展性、末梢血管抵抗の指標など、血行動態の把握に有用なデータを得ることができます。
降圧剤のファーストチョイスや投薬後の病態変化の観察など、診断や治療にお役立ていただけます。

 血行動態をトレースするKSG

KSGの線の長さはコロトコフ音の大きさ、線の太さは音の周波数に影響し、容積は心拍出量と相関します。
コロトコフ音第1点~第3点ピークまでは、心臓の収縮力・動脈の弾性力・血流量により決定され、どれかに異常がみられる場合、その立ち上がりが緩やかになる傾向があります。

また、第3点~第5点までは毛細管葉脈(微小循環)抵抗、静脈貯血容量、冠状動脈血流等によって決定され、どれかに異常がみられる場合、その距離が短くなる傾向にあります。
通常、理想とされるスワン型グラフは第1点~第3点:第3点~第5点が3:2となり、加齢とともに第3点~第5点までの距離が短くなります。


nico(PS-501)測定
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