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  • レーザ血流計/Nahri MV monitor Premium

  • 販売名:MV-101

レーザ血流計の原理および
SPP測定の意義

Nahri MV monitor Premium

レーザ血流計

レーザ血流計の原理

レーザ血流計は皮膚レベルの微小循環の評価法として、糖尿病患者の末梢循環障害の診断、皮膚移植時の血流評価、下肢末梢動脈疾患における虚血の重症度評価など、臨床に幅広く利用されていますが、ここではレーザ血流計の測定原理について概要説明します。

プローブ内のレーザダイオード(LD)から皮膚表面に出射したレーザー光(周波数f0)は、皮膚組織内で直径3-4mmの長半球の範囲に浸透します。

レーザー光はこの範囲内で、皮下組織などの静止した組織や、毛細血管中を移動する多数の血球細胞のそれぞれにより散乱されます。
この時、静止組織からの散乱光はf0を維持しますが、移動する血球からの散乱光は血球の移動速度に比例した周波数変調(ドップラーシフト:⊿f)を受けます。
周波数を維持した散乱光と、周波数変調を受けた散乱光との干渉によって生じるうなり(ビート)信号をフォトダイオード(PD)で検出し、電気信号に変換して解析することで、皮膚組織の血流量を求めることができます。

レーザ血流計の原理

超音波ドップラー血流計との違い

レーザ血流計と同じくドップラー効果を利用して血流測定を行うものに、超音波血流計(超音波ドップラー血流計)があります。
両者の主な違いは、超音波血流計が太い血管の血流を測定対象としているのに対し、レーザ血流計は毛細血管、細動脈、細静脈など微小循環の測定を対象としている点です。
こうした特徴の違いから、レーザ血流計は主に末梢における皮膚レベルの循環機能評価に用いられています。

レーザ血流計 超音波血流計
測定対象 毛細血管、細動脈、細静脈などの微小循環
※大きな流速は測定できない。(約10mm/sまで)
太い血管
※細い血管の流速は測定できない。
連続測定時間 無侵襲で連続測定が可能 キャビテーションによる生体への負荷があるため、15分以上の連続測定は不可

SPP(皮膚灌流圧)測定

SPPとは

SPP(皮膚灌流圧)とは、皮膚レベルの毛細血管など微小循環において、血液がどの程度の圧力で灌流しているかを示す指標です。
末梢血管病変に対する治療法選択において、下肢虚血の重症度評価を行う場合、足関節上腕血圧比(ABI)が一般に用いられますが、糖尿病や透析症例の一部では動脈の石灰化の影響でABI測定ができない場合があります。

このような症例であっても、下肢虚血の重症度を非侵襲的に測定・評価するための指標がSPPとなります。
ABIとは異なり、SPPでは任意の測定部位について、末梢皮膚レベルの血流機能評価が可能となります。 
臨床においては重症下肢虚血(CLI)のアセスメント、経皮的血管形成術(PTA)・下肢バイパス術等の術後経過観察、難治療性潰瘍の治癒予測、四肢切断レベルの判定等に応用されています。

Nahri MV monitor Premium(MV-101)

SPP測定の概要

現在、SPPの測定法としてはレーザドップラー法を応用したレーザ血流計が主流となっています。
レーザの透過深度が皮膚表面から数mm程度のため、レーザ血流計の測定対象は皮膚の毛細血管レベルの灌流圧となります。
測定部にレーザプローブ(血流測定用)とカフ(駆血用)を装着し、血流測定をしながらカフをインフレートして皮膚血流を十分に遮断させた後、徐々に減圧させて皮膚血流量が既定値を超えるタイミングを計り、その時点の圧力をSPPと判断します。
患者様の体動などで測定値の変動が起こるため、測定は安定した室温・環境下で安静状態で行うことが必要となります。

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